全国カラオケ事業者協会

平成26年度事業計画

概要 協会設立20周年の節目を迎え、カラオケ業界の協議機関として、業界に資する試みを展開した。主な事業としては、ナイト市場へ「カラオケ有料化」の啓発活動を行い、そのバックアップ策として「総額1,000万円 ! ラッキーキャンペーン&あなたのお店でフォトチャンス」を展開。総額1,000万円の賞品を用意して、店舗に対する謝恩キャンペーンを実施し、カラオケ有料化の市場喚起を図った。10月17日の「カラオケ文化の日」事業は、東日本大震災被災地支援事業として、ソチ五輪のゴールドメダリスト羽生結弦選手とのコラボ企画「『夢を描くキセキ』を歌って東北を応援しようキャンペーン」を実施。歌で被災地復興を呼び掛ける運動を行った。
 他方、顧客保護の視点に立った業界の秩序維持活動を推し進めるため、契約書式の標準化や相談窓口の定着を進め、併せてJASRACとの間に交わした協定に基づく無許諾利用の解消と発生防止を推進するなど、業界適正化に努めた。継続事業としては、全国アンケートの実施並びにこれに基づく「カラオケ白書 2014」の発行や4都市での「スキルアップ講習」開講、業界推進4項目の定着と諸問題解消を目的とした「地区懇談会」の開催などが挙げられる。また、20周年記念事業として、技能認定講座「カラオケ技能士」初級検定の開講、JASRAC協定作業の「優秀管理者」認定などをスタートさせたほか、業界20年の歩みをまとめた「記念誌」を発行した。
組織委員会
 各支部で「地区懇談会」を開催し、「業界推進策 2014」及び業界推進4項目の定着を促すと共に、業界規範の周知と市場の問題点収集を行った。また、支部懇談会などを通じて違法行為に関する情報の収集を行い、市場の秩序維持に努めた。
 会員間の情報交換と協会の活動情報開示を更に進め、ホームページ内の会員サイト利用活性化を図り、情報の共有化を推進した。また、「カラオケ産業の維持・発展、並びに生涯学習としてのカラオケ施設利用促進を目的とするユーザー団体「カラオケ使用者連盟」の会員勧誘に協力した。
 加えて、20周年記念事業として、技術職の資格制度ともいえる技能認定講座「カラオケ技能士」検定を向こう3ヵ年計画で取り組みを開始。9月から翌1月まで行われた初年度「初級」講座には316名が受講し、2月の検定試験で212名の合格者、カラオケの音響スペシャリストが誕生した。
事業委員会
 「カラオケ有料化」啓発運動を注力事業として推進。そのバックアップイベントとして「総額1,000万円 ! ラッキーキャンペーン&あなたのお店でフォトチャンス」を9月から10月の2ヶ月間を期間に開催した。加えて「カラオケ文化の日」事業として東日本大震災被災地支援事業を実施。ソチ五輪のゴールドメダリスト羽生結弦選手とのコラボ企画「『夢を描くキセキ』を歌って東北を応援しようキャンペーン」を10月17日から11月30日を期間に行い、リクエスト数31,434回に10円を乗じた支援金に寄付金を加えた978,570円を復興支援金として、岩手、宮城、福島の三県庁へ寄贈した。
 また、業界内の交流と親睦向上を目的に、カラオケ産業に携わる業界人参加による情報交換会「カラオケ事業者交流会 2015」を1月20日に開催。協会機関紙「JKA NET」76・77・78・79号、カラオケ報道記録「JKAクリッピング情報」60・61・62・63号を発行した。
 加えて、20周年記念事業として、業界20年の歩みをまとめた「JKA設立20周年記念誌」発行。専門誌「月刊カラオケファン」と連動した座談会、業界5年後の市場予測、意見公募に基づく利用者ニーズ10年比較、「カラオケ白書」初回からの経年データまとめ、業界史を現在までまとめた歴史年表などを業界資料として一冊にまとめて各所へ配布した。
渉外委員会
著作権擁護の観点からJASRACとの間に締結した「カラオケ利用の適正化事業に関する協定」に則り、無許諾利用の解消を図る一方、「一体型契約申込書」の利用促進に努め、無許諾利用の発生防止に取り組んだ。
 次に、消費者センターや法律相談所に寄せられる顧客からの疑問や質問に、相談窓口である「クレーム110番」で対応し、協議機関という立場で問題解決を図ると共に、顧客の不信感払拭に向けて各種契約書式の業界標準化に努め整備を行った。また、「市場活性化委員会」で顧客保護の視点に立った業界の適正化施策を検討し、「地区懇談会」などの場で浸透を図った。会員各社営業職のレベル向上を目的に、カラオケ営業の実務についての「スキルアップ講習2014」を4都市で開講、カラオケ利用の適正化を徹底すると共に、顧客との交渉力強化を図った。また、業界の現状を調査する市場アンケートを全国規模で実施し、その結果を「カラオケ白書 2014」としてまとめ発行した。
 加えて、20周年記念事業として、JASRAC協定作業の「優秀管理者」認定を開始。2008年に制度導入した、著作権管理に十分な知識を有し職場の指導的立場に立つ管理者「音楽著作物利用許諾契約申込書 取扱管理者」の中から特に優秀な管理者をJASRACと認定した。初年度の今年は150名の「優秀管理者」に認定証が授与された。

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