全国カラオケ事業者協会


■メーカー市場規模の推計

 主要2社アンケートの結果、2016年度の業務用カラオケに関するメーカーの総売上は、639億円と推計された。その内訳は業務用カラオケハード(本体+周辺機器)が248億円、通信カラオケの情報サービス料が388億円、その他のサービスが3億円である。メーカー取扱い台数は通信カラオケのみで44,000台。出荷台数は新製品発売となった前年に比べ8,000台減少した。

■ディストリビューター(オペレーター)市場規模の推計

  地域別の売上平均値にディストリビューター総数を乗じた結果、2016年度のカラオケディストリビューターにおける売上総数は約1,928億円となり、前年度の1,932億円から−0.2%で、4年続いた増加傾向から減少に転じた。

■ユーザー市場規模の推計

「酒場」
 平成29年3月末時点におけるカラオケ導入対象となる酒場施設数は全国で15万5,141件。酒場施設におけるカラオケ稼動台数は、ほぼ1施設当たり1台で、約15万5,100台と考えられる。  酒場市場における1店当たりの月間売上推計値は約98万円で、カラオケの占める売上割合は9.1%。従って、酒場における業務用カラオケの市場規模は98万円×9.1%×12か月×15万5,100店で、約1,660億円。


「カラオケボックス」
 カラオケボックス施設数は全国で9,484店、ルーム数では約13万2,800ルーム。カラオケ台数はルーム数と同じ13万2,800台と考えられる。カラオケボックス市場の1ルーム当たりの月間売上推計値は平均で24.6万円。従って、カラオケボックスの市場規模は24.6万円×12か月×132,800ルームで、約3,920億円。 「旅館・ホテル」  全国の旅館・ホテル数のうち、カラオケを導入している施設は5,192施設。アンケート結果によれば、1施設当たりのカラオケ台数は約3台であるから、旅館・ホテル市場におけるカラオケ台数は約1万5,600台と推測される。仮に、1施設当たりの月間経費の推計値約8万円を宴会場売り上げと仮定して推計すると、8万円×12か月×5,192施設で、約50億円。


「食堂・結婚式場・観光バス・その他」
 「観光バス」では全国21,800台のバスに導入、「結婚式場・宴会場」では全国で約3,800台、「その他(レストラン、ヘルスセンター、船舶、福祉施設等)」ではエルダー市場の増加も手伝い、約57,500台のカラオケが稼働していると考えられる。従ってその他市場のカラオケ台数合計は約8万3,100台。月間経費の推計値約4万円を乗じると、その市場規模は4万円×12か月×83,100台、約399億円となる。


 よって2016年度業務用カラオケのユーザー市場規模は、酒場市場が1,660億円、カラオケボックス市場が3,920億円、その他市場が449億円、合計6,029億円と推計でき、前年度(6,165億円)を僅かながら下回る結果となった。稼動台数合計は昨年から約3,000台減少の38.7万台。

前へ 協会ニューストップへ 次へ
1 2 3 4 5 6