全国カラオケ事業者協会



 本年も多数の参加者を集めて、賀詞交歓会が行われました。始めに、梶会長が「昨年は、地震や台風、豪雨など自然災害が多発しました。協会では、こうした災害の被災者支援として、『スナックdeカラオケnavi 宣伝大使チャリティキャンペーン』を行いました。400店近いスナックなど店舗へ、歌手の方に訪問いただき、結果として150万円を超える義援金が寄せられ、激甚災害に指定された自治体に支援金として寄贈することができました(詳しくは2・3ページ参照)。歌謡界とカラオケ業界、そして店舗が手を携えて行ったこの支援策は、初の試みながら、各方面からご好評をいただきました。また、昨年より引き続き展開している『スナックdeカラオケnavi』も会員各位のご尽力のもと知名度をあげ、スナックが若者の新しいトレンドとして広まりつつあります。こうした市場活性化事業に加え、絶え間なく変遷を続ける市場に対応すべく、キャッシュレス化など顧客のサービス向上につながる協会事業や、文化貢献についても継続してまいりたい」と年頭の挨拶。

 続いて来賓を代表して、経済産業省 商務情報政策局 コンテンツ産業課、中山 祥課長補佐様から「いよいよコンテンツの時代が到来したと考えています。かつて映画は映画館で、テレビ番組はテレビで見るのが当たり前でしたが、今は様々なチャンネルで、あらゆるコンテンツをどこでも楽しめるようになりました。一方、コンテンツ市場は世界中の人々の余暇時間をどう取り合うのか、熾烈な競争市場になっています。カラオケは、歌い手、聞き手を含めて、その時間、その空間を共にする人たちが、コミュニケーションを交え、楽しむことができるエンターテイメントであり、幅広い年齢層の方々にとって、身近なライブエンタテイメントコンテンツです。皆様のご発展を祈念します」との言葉を頂きました。

 続いて、文化庁 長官官房著作権課 著作物流通推進室 堀内 威志室長補佐様より次のご挨拶をいただきました。「日頃より著作権にかかわる講習会、カラオケ事業の相互的な秩序の確立に向けた活動など、文化の発展に資する事業を実施されていることに心より敬服いたします。

 文化庁では昨年韓国と日韓著作権協議を行いました。その中で関心が高かったのが、海賊版の対策と著作物の利用にあたっての管理事業関係でした。ここで貴協会様と日本音楽著作権協会様の良質な取り組み例をご紹介しました。今後も、著作権の取り組みにつきまして皆様方のご協力を賜りますよう、お願いします」。

 ご来賓の皆様のご紹介の後、乾杯の音頭をおとりいただいた一般社団法人日本音楽著作権協会、世古 和博常務理事様は「カラオケが誕生しておよそ半世紀になります。カラオケがない時代は、人と歌の関わり方は、レコードやコンサートなど受け身の鑑賞がほとんどでしたが、この革新的なカラオケが誕生してからは、自分で歌うという世界が開けました。歌うというのは『人』特有の行為だそうです。それをサポートされているカラオケ業界様のさらなる発展を祈念します」と挨拶。参加者全員による乾杯となりました。

 その後の中締めでは、中山副会長が登壇。ご参集の会員企業の業績向上、右肩上がりを祈念して、『ほんなら、いくぜよ、お手を拝借』の掛け声のもと土佐一本締めが行われました。

 和やかなムードに溢れ、新年のスタートに相応しい交歓会となりました。



協会ニューストップへ 次へ
1 2 3 4 5 6